『18推』Selection~高慢な次男 明石の場合~(CV:テトラポット登) 感想
■Selection~高慢な次男 明石の場合~
同じ大学に通う明石は事件の被害者であるヒロインを守るべく行動を共にしていた。
ある日、弟・薫を軽んじる彼をたしなめると、薫のことが好きだと勘違いされてしまう。
部屋へ連れ込まれ強引に抱かれた後、切実な好意を向けられるも拒絶したヒロインは明石の部屋に閉じ込められてしまい……。
結構発売から時間が経過しているんですけど、1から3まで全部聞きました。
(某ドラマCD発売サイトで、「ヤンデレ」って調べたとき人気順で上にあったので購入しました…ヤンデレが好きです…欲望に忠実…)
18歳以下の方は自己判断でお進みください(__)
※便宜上相手を「ヒロイン」とします
前提
・ヒロインの両親が亡くなり、源家にお嫁さん候補として引き取られた(売られた)
・ヒロインが選んだ相手が源家の跡取りになる
→結構「なんで??」って感じがするんですがそこは3巻聞いても全くCDでは明かされず…
まあこの話はミステリー的な解釈ではなく、あくまでシチュエーションを楽しむものとして認識したほうが良さそうです。*1
大まかな流れ(ネタバレ注意)
(時系列順だと最初に”長男葵の特典CD『証明』”が入ります)
午前の大学の授業が終わって一緒に帰ることになる(明石とヒロインは小学校?からの腐れ縁でゼミも一緒)。
明石は卒論を書ききったので、教授から発表会をしてくれないかと頼まれている。
(→ちなみにここで明石が卒論にかかりきりになっていて不在のタイミングで薫に出会うと薫のストーリーに繋がる)
ヒロインが前襲われたため(!!!!!)源家の屋敷のセキュリティは生体認証になっていて家族じゃないと入れない
→
え??そんな深刻な事態になってたの??大丈夫??
(この急な追加危ない情報から、「なんで??」心が加速した)
てか屋敷のセキュリティ強化したらヒロイン一人じゃ家に入れないんですね、自由に帰らせてくれ!!(切実)
ここの「発表会とかダル~縛られたくない~」っていう発言が伏線なんですね、何回も聞いて気が付きました(すぐ忘れる)
明石明らかにヒロインと一緒に居るために卒論早く書いたんだよね、めっちゃ好きやん、なぜわからないんだヒロイン…
薫をちょっとかばう→口論?がヒートアップして明石が『お前が葵と一緒に居る所(一応ぼかすけどつまりそういう関係)を見た』『所詮金で買われた女だもんな』的なことを言い出す→そのまま行為へ
→
これ結構グサグサ来ること言うな~って思いました。聞いてる側は初めてその情報聞いたので「おい!!ヒロインビッチじゃねーか!!」ってビビりました…
でもあらすじで「明石はヒロインが好き」ってことが分かっていたので、私はすごくニマニマしながら聞きました()、感情の起伏の表現はうまいな~と感じましたね。高揚感が伝わってきます。
無理矢理自分のものにしたい!、でもヒロインにも出来たら自分のこと好きになって欲しい!!という欲望がひしひしと伝わりました。
最中は「好きじゃないのにこういうこと出来るんだ~」的なんですけど、終わるに近づいて「俺を選べ」ってモードになるんですよね、スイッチがパッて狂気に切り替わるんですよ~そこ聞いて~~
確かに最初優しくするとヒロイン絆されそうになるので、明石は自分のこと好きになってくれるのかな?って思うんだろうけど、ヒロインすごく頑ななんですよね、明石としては目の前ですり抜けていく感じで不安爆発しますよね。
高慢っていうぐらいなんで素直にヒロインを攻略?できないんだな~~最初から言っとけばこんなにこじれなかったのに~でもいいね~~
個人的には「○○じゃない?」的な尋ねるセリフの語尾の上がり方が好きです
あとどうでもいいけど昼食食べなくていいの??(ずっと気になっていた)
行為後も絶対好きにならないヒロインに明石は自分のものになるまでは部屋から出さないと監禁する。ゼミの発表を任されて教授から連絡があっても出る気はないし、どうでもいいと言っている
→
ここの声が明らかに最初に比べて生気が無いんですよ、監禁して自分を選ばないと部屋から出さないって言うけど、諦めてる感じあるんですよね。
ここでヒロインが引き取られた経緯聞けるけど、ヒロイン田園調布とかに住んでんの??すごい世界だな…
明石きっと口は悪かったり、タイトルの通り高慢で俺様だけどヒロインと一緒に居るために卒論終わらせる、とかかなり責任感強い人なんでしょうね。
でもヒロインがあまりにも靡かないし兄に行っちゃうところで感情のタガが外れて不安定になっちゃったんですね、切な~~(大好物)
ちょいちょいめっちゃ情熱的な告白してますけど、そこで「友達としか見れない」っていうヒロイン本当に煽りますね。
ヒロインに『俺以外は葵としかしていないのか』を聞く明石、そうだと答えるヒロイン
→なんでそんなところ馬鹿正直に答えるんや!!!!空気読めヒロイン!!!!!
どれだけ言っても靡かないヒロインに明石は鏡プレイを要求+エスカレートして首 締め出す、ヒロイン気絶してフェードアウト
→
すごかったです(語彙力0)ここは本当に聞いて欲しい、執着がすごくひしひしと伝わってきて胸が締め付けられました
なんかここまで聞いているとマジでヒロイン靡かないんで「なんでそんなに頑ななんだよ」ってちょっと呆れていました(小声)
意識が戻ったヒロインに全力で謝る明石、寝言でヒロインが『明石が好き』と言ってい最初から認する明石→実はヒロインも明石が好きだったが、源家の当主になりたくないと昔言っていたので負担になるようなことはしたくなかったと→両想いに
→
こういうヤンデレ展開でめっちゃ全力で謝られる展開無かったのですごく驚きました、やっぱり明石は比較的まとも(言い方)なんですよ…
最後のセリフはぜひ聞いてみて欲しいです、謝るから前の明石に戻った?って思うんですけど、やっぱりこの数日間?で明石はかなり狂気に染まっちゃったんだなって感じます。
総評
すごく良かった!!!!(クソデカボイス)
実はあんまり1巻には期待してなかったんですよ、2と3が特に気になっていたのでまあせっかくだから1も聞いとくか~発売順のほうがいいだろうし~って気軽な気持ちで聞いたんですけど!!すごく!!!よかったです!!!!
明石との元々の関係は完全に築いてあるので、何となくこの1巻が正規ルートとして捉えるといいかなと感じました。
全体通してほとんど行為しているだけみたいな感じにはなっちゃうんですが*2、そこを含めても感情の変化がめっちゃ良かった!!
やっぱりヤンデレって最初から出来上がってるところに突っ込むんじゃなくて、関係性の上で進化?成長?していくところが醍醐味だと思うんですけど、それが楽しめます!!
ずっと好きだったヒロインがいきなり家に引き取られてお嫁さん候補となるってかなりジェットコースター的展開ですよね、自分が一番近いはずなのに一番は兄に取られるってすごく鬱展開じゃないですか?もっと素直になれよ!!(お前誰だよ)
あとこの1巻のヒロイン他に比べて意志が強いなっていう印象を受けましたね(毎週の講義のノートちゃんと取るとか*3 )、責任感強い明石とお似合いだと思うよ…
あとこれ聞き終わってからジャケ絵見たんですけど、「うわ~そういうことか~!!」って感嘆しましたね、てっきりヒロインが靡かないから心では泣いているっていうだけかと思ってたんですけど、これは使用した”鏡”を示唆していたわけですね!!やられた~~!!*4
なんか最初この作品シチュエーションを楽しむ感じなのかなと思っていたんですが、三作聞いた後だと考察がはかどってはかどって…もう虜になりました(笑)*5
余談(源氏物語における個人的解釈)
「源家」の「明石」「葵」「薫」というネーミングはたぶん「源氏物語」を元ネタとして名付けてると思います。せっかくなので「明石」の元ネタであろう「明石の君」について考えてみます。
※私は源氏物語はかすかに授業で触れた程度で全部読めてはいないのですごく曖昧な情報です。間違ってたらすみません…
「明石の君」は光源氏が問題起こして明石(兵庫県の地名)で隠居?してる時に出会う女性です。そこで光源氏と婚姻を結びますが、光源氏は都に残した本命が気がかりで明石の君とは疎遠になっていきます。明石の君は子供を産みますが、子供は光源氏と共に都に連れていかれてしまい、会うことはほぼ叶わなくなりました。*6
まあ要は、地方出張の先で出会った愛人的なポジションですね、それに結局捨てられちゃうという可哀想な方です。
こう見ると「明石」と「ヒロイン」の関係性って「明石の君」から「光源氏(と子供)」への執着のほうが明らかに大きい部分がなんとなく共通しているように感じます。
また、明石の君が最終的に捨てられちゃうという所で、ラストの明石のセリフ
「もし俺以外の人を好きになった時は殺して」(感想であえて書かなかった部分なので反転しています)
というのも、明石が明石の君のように最終的に捨てられてしまい、その結果生きている意味を見出せなくなるという展開を示唆しているような気もしました。
とするとこの明石の結末は現在ハッピーエンドでもこの先バットエンドになりそうで、ちょっと考察しながら悲しくなってきました…明石幸せになってくれ……!!!
特典『知られたくない関係』
1巻の特典は薫の巻のヒロインと明石との交流なので、ちょっと聞くマインドが難しかったです。感想はここに置いておきます
最初めっちゃ優しいのに、部屋入った瞬間声色変わるのがぞくぞくしますね~
毎回ヒロインの様子がおかしいと「葵?」って聞いてくるのは葵は明石にとって恐ろしい存在なのかそれとも薫は眼中にないのか…(おそらく後者)
この明石ヒロインに対して本編ほどの狂気が無い感じがしますね。
薫の巻って多分明石の巻に入るよりもっと早くルート分岐する感じなんだと思うんですけど、この時期?の二人は結構体の関係だけある友達(ぼかす)みたいなあっさりさあります。*7
やっぱりここでも明石はヒロインが自分を選んでくれることを諦めてるのかもしれません。
本編はずっとヒロインに恋人が出来ないように明石が防御してそうな感じあるけど、特典は両方それなりに経験ある感じあります。まあ明石モテそうだしね~困らんよね~
あと、明石君はヒロインの嫌がることは基本しない優男ですね、多分兄弟の中で一番選んでもヤバくない人だと思います(言い方)
ここで明石が胸元と太ももにキスマつけるのは薫のルートで大切な意味持つから!!!覚えておいて!!(薫の巻聞くたびにそんな描写あったような…って毎回思う忘れっぽい私)
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つたない文章でしたが、お読みくださりありがとうございました!!
2巻、3巻も投稿する予定なのでぜひお待ちください!!